はじめに

産業廃棄物処理業界というと、世間一般からは「汚い」「仕事がきつい」などといった、あまり良くないイメージを持たれがちです。いわゆる「ゴミ処理業」と思われてしまうこともあるかもしれません。しかし、近年の産業廃棄物処理業界の実態は、そういった劣悪なイメージとは程遠いものになりつつあります。

かつて、焼却か埋め立てが主流だった産業廃棄物処理の方法は、2000年頃から大きな変化を遂げました。世界的に、限られた資源を有効活用するため、再生利用可能資源の確保ということに大きな注目が集まるようになったのです。また、同時期に国際的なリサイクル法の体系が制定され、日本はもちろん、世界各国でリサイクル法の整備が急ピッチで進みました。これらのことから、産業廃棄物処理業界は「廃棄物をまとめて捨てる」という仕事から、「廃棄物を国際的な商品へとリサイクルする」という、新たな仕事形態へとステージアップしていったのです。

限りある資源の再生利用や地球環境保全といった、新たな使命も帯びることとなった産業廃棄物処理業界。そんな業界内において、「夢」と「人」を大切にする企業があります。兵庫県にある「株式会社 夢クリーン」です。

夢クリーンとは?

「夢クリーン」は、兵庫県姫路市に本社を置き、産業廃棄物処理業とビル・店舗などの解体業を主な業務とする企業です。平成2年の創業から現在に至るまで、資源の有効活用と地球環境保護の取り組みとの両立を目指しながら、産業廃棄物処理業を進めています。夢クリーンの目指すところは、業務を通じて資源循環型社会の更なる発展に貢献することです。「人間らしい心豊かな暮らし」や「未来を担う子どもたち」のために、より効率的で環境に優しい産業廃棄物処理を行っているのです。

そんな夢クリーンの代表者こそ、今回ご紹介する「高橋淳氏」です。高橋淳氏の生い立ちから、仕事にかける情熱、今後の取り組みなどについて、ご本人に直接伺いました。

どのようなきっかけで会社を起ち上げたのでしょうか?

先代がもともと建設業を行っており、解体業もしていた事から産業廃棄物の収集運搬業に
乗り出したのが最初です。当初は産業廃棄物の収集・運搬をメインに行っていましたが、収集・運搬だけではなく自社で処理をし、リサイクルできるものはしていきたいと思うようになりました。そういった流れから、今の中間処分業の許可取得をしました。

会社を経営していて、これまで一番大変だった出来事はどのような事でしたか?

建設業をしているとき、元請けの会社倒産により当社も経営困難となり20名の従業員から一気に5名の従業員へと減ったことですね。人数が少なく、仕事をこなすのに早出・残業の毎日を繰り返していたので大変でした。しかし、おかげで経営を立て直すことができました。

また、解体業から産業廃棄物収集運搬業をし始めた頃、人材も少ない中で2つの事をしていく事になったのも大変でした。朝から夕方までは現場で張りつめ解体作業を行い、夕方からトラックに乗り、関東まで眠たい目を擦りながら運転し、荷物を取りに行く。そして、荷物を積んだらすぐに兵庫県まで帰ってきて、荷物を降ろし、仮眠してからまた現場で作業という日々を過ごしたのを覚えております。

貴社の強みについて教えてください

当社の強みは、自社で中間処理場を持っており大型車両もたくさんある事から、多量の廃棄物を短期間で運搬したり処理したりが出来るということです。また、中間処分業に関して、1日に処理できる能力も十分に持っています。こうしたスピーディさも当社の武器の一つですね。

他にも、廃タイヤ処理に関していうと、すべて加工後100%燃料化を実現しております。さらに、廃石膏ボード処理に関しては90%リサイクルが可能となりました。このようにして、産業廃棄物を新たな資源として生まれ変わらせる速さと効率の良さが当社の強みだと思っています。

産業廃棄物中間処分業などの事業を展開する上で、高橋様が特に心がけている事などありましたら教えてください

私が常に心がけているのは、いつでも新しい情報を手に入れるということですね。セミナー等に参加して、いろいろな人と交流させて頂くことで最新情報を入手できるようにしています。

また、迅速な対応というものも大切だと思っています。産業廃棄物処理業界は競争の激しい世界なので、仕事に対する動き出しの速さ、フットワークの軽さというものはすごく大切です。柔軟で迅速な対応というのは、やはりお客様に喜んで頂けるものだと日々感じています。

今後のビジョンについて教えてください

私の目標は、夢クリーンを何か一つでも姫路No.1になれる会社にするということです。それから、産業廃棄物を燃やす・埋めるだけではなく、地球環境保全の為にも少しでも多く分別し再資源化出来る施設にすることも目指しています。具体的にいえば、再資源化率80%企業が目標です!

取材を通して感じた事

産業廃棄物処理業というと、重労働で劣悪な環境で働くイメージが多少なりともありました。しかし、現在の産業廃棄物処理業界は国際市場を相手にする、日本を代表する業界の一つであるといっても良さそうです。廃棄物の処理技術は年々高まっていて、大型投資や企業規模の拡大もどんどん進んでいるのだそうです。いわゆる「ゴミ処理屋」という枠に収まらず、日々新しいステージへと進化していく業界だと感じました。そんな業界内でも、夢クリーンは地域社会と連携し、地域に根ざした産業廃棄物処理を実現していることがわかりました。地球環境や地域社会に配慮した産業廃棄物処理を行い姫路No.1を目指す夢クリーンは、今後の活躍が楽しみな企業の一つだといえそうですね。