南部靖之氏、株式会社パソナ代表取締役会長CEOにインタビュー!

はじめに

コロナ禍で社会は大きく変わってきています。特に影響が大きいのは人々の働き方ではないでしょうか。
新型コロナ感染拡大を防止するため、人同士の接触の機会を減らすことが求められており、時差出勤やリモートワークの導入などが進んでいます。
働き方改革は我々の社会が取り組まなければならない大きな課題になっているといえます。

そこで注目されているのが人材関連サービスです。
株式会社パソナは自社の事業として「人を活かすこと」を掲げており、人材派遣や人材紹介、キャリア支援、社外取締役の紹介、さらには企業や官公庁へのコンサルティングなど、社会に対して様々なサービスを提供しています。
年齢や性別、国籍といったものの全てを取り払い、働きたいと思っている人の誰もが自由に、そして好きな仕事を選択することができて、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方ができる社会。
同社はそういった社会の実現を目指しており、多くの雇用インフラを構築しています。

株式会社パソナとは?

パソナは「人材派遣」「人材紹介」「キャリア支援」のほか、学生のインターンシップを通じて、企業と学生との接点を創出・拡大する「キャリアインターン」、経営の透明性が問われるなか、重要性が急速に高まるニーズに対応した「社外取締役紹介」といったサービスを提供しています。

また、ノウハウやキーパーソンとの人脈をもつエグゼクティブや、特化した知見を持っているスペシャリストが顧客企業の抱える課題をスピーディーに解決する「パソナ顧問ネットワーク」、ウエブ開発や新規事業開発、マーケティングといった分野でのコンサルティングを行う「ProShare」、地域の雇用と就労に関する課題の解決策を企画から行い、事業の立ち上げ、運営、さらには管理までトータルに提供する「パブリックコンサルティング」なども好評です。
そのほか、社員満足・顧客満足・業績を指標とした、良い会社に共通する特徴を可視化し、コンサルティングを行う「良い会社サーベイ」、といった事業も注目されています。

南部靖之会長がパソナを起業した経緯など教えてください

私がパソナの前身となるテンポラリーセンターを創業したのは大学4年の最後、1976年2月です。
このとき、社会は石油ショックを受けて、就職率は大幅に下落しました。就職氷河期の始まり時代です。
そのため子育てを終えた主婦は会社員時代に培った高いスキルを持っていても、そのスキルを活かしてもう一度働きたいと思っても、働くことができる環境はありませんでした。
この問題を解決したいと考え、創業したのです。

私たちは勤務日数、勤務時間にかかわらず、社会保険や年金を受け取ることができる仕組みを作り、一度家庭に入った女性であっても能力があれば、再び大企業の正社員と遜色のない待遇で働くことができるという、現在の「人材派遣」の基となる働き方を構築しました。
そして、今もパソナグループは「人を活かす」社会の実現を目指して、さまざまな雇用インフラを構築し続けています。

パソナの企業理念についてお聞かせください

パソナは創業以来「社会の問題点を解決する」という企業理念を掲げています。
パソナのスタートとなった人材派遣の仕組みづくりも就職難に苦しむ女性求職者の雇用問題を解決するための方策でした。

現在も社会には様々な問題があります。
これまで、私は社会に発生している問題を見て、また多くの人から悩みも聞き、ヒントを教えてもらうことで、解決をするためのお手伝いをしてきました。
そういった取り組みは今後もしていきたいと思っています。

行動指針「Pasona Way」とは?

「社会の問題点を解決する」という企業理念、「ソーシャルソリューションカンパニーとして、人生のあらゆる場面をプロデュースする」という使命を持って、私たちがどう行動すべきかを示したものが、「Pasona Way」と呼ぶ行動指針です。

この指針は「社会のために」「働く人々のために」「お客様のために」「共に働く仲間のために」「株主の皆様のために」の5項目からなっており、創業の精神を継承し、常にぶれない判断するための軸として、全役員、全従業員で共有しています。

社会問題解決に取り組み続けていらっしゃいますね

コロナ禍をきっかけに働く人を取り巻く環境が大きく変わってきています。
複雑な雇用問題も発生してきています。
パソナのスタートは社会問題の解決でした。
そうした問題の解決を図っていく必要があると考えます。

例えば年齢が高いという理由でなかなか仕事が見つけられない人のためには、その人が持つ能力や経験を活かせる仕事を探す努力をする、経験の足りない人にはその人の優れた才能や秘められた可能性を見つける、そういった「人を活かす」という私たちの仕事の原点に、こういう時期だからこそ、しっかりと向き合わなければならないと思っています。

今年8月から募集を開始した淡路島で行う「ひとり親働く支援プロジェクト」も社会問題解決に対する取り組みの一環です。
コロナ禍で職を失った、一人で子育てをされている方を対象にパソナグループが淡路島で展開する地方創生事業、アウトソーシング事業を始めとする幅広い分野で仕事を用意しています。

南部靖之会長は食の問題にも注目されていると伺いました

遺伝子組み換え作物を飼料にした肉や卵の問題、食品添加物の問題など、これからの健康的な生活のため、安全性をはじめとする食の問題は早急に解決していかなければならない状況にあるといえます。
しかし、日本人は食に対する関心が薄いように感じられます。
食物や食習慣について、もっと問題意識を持って取り組む必要があると感じています。

パソナグループはこれまで、食の危機を訴えるため農業に目を向け、地域農家と連携した有機野菜の生産や販売に取り組んでいるほか、観光施設でヴィーガン料理を提供するなど、食に関する問題を解決するための取り組みを行ってきました。
また、先日、私は食をテーマに『食の力 ニューミール政策』という書籍を出版させていただきました。
そこでは医食同源など、食に関する提言を行いました。

まとめ

今回は株式会社パソナの南部靖之会長にお話を伺いました。

南部靖之会長が率いるパソナグループは“人を活かす”事業、つまり人材派遣、人材紹介、再就職支援、アウトソーシング、さらには社員教育や研修、コンサルティングと、人材に関わるサービスを幅広く手がけており、ワンストップでサービス提供できる体制を整えています。
そして、“人を活かす”ことが多くの社会問題を解決し、社会貢献になるというスタンスで事業に取り組まれています。

女性の就職難という社会問題の解決に向けて創業されたパソナ。
同社は現在、食の安全性の問題や農業問題に取り組まれているほか、今年8月に入ってからはコロナ禍における就業問題の解決策の一つとして淡路島でのプロジェクトをスタートさせるなど、時代ごとに浮き上がる社会問題に着目し、その解決に向けて民間企業側ができる様々な施策を打ち出しています。

南部靖之会長が創業時に掲げた「社会の問題を解決する」という企業理念は今も同社グループ全ての事業の礎(いしずえ)となっています。

会社概要

社名 株式会社パソナ
所在地 〒100-8228東京都千代田区大手町2-6-2
代表者 南部靖之
設立 1988年4月
公式サイト https://www.pasona.co.jp/
事業内容 インディペンデントワークシステム(人材派遣)、BPOサービス(委託・請負)、HRコンサルティング、教育・研修、グローバルソーシング(海外人材サービス)、キャリアソリューション(人材紹介、キャリア支援)、アウトソーシング、ライフソリューション、地方創生ソリューション

 

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