村本吉弘氏プロフィール

村本建設株式会社の代表取締役社長村本吉弘氏は、1956年生まれ。
京都大学の工学部・土木工学科を卒業した後、村本建設に入社しました。村本という名前からもわかるように、創業者の血筋に当たります。

村本建設は創業から村本家が役職に就く同族経営。
しかし、バブル期の不動産投資に失敗し、平成5年に一度倒産の憂き目に遭います。

吉弘氏は当時、東京支店におり、知らせを聞いてすぐに会社更生法について勉強しました。
吉弘氏は早急に対策室を設け、被害を最小限に食い止めるために尽力しました。当然、社内には村本一族の責任を問う声が多くあったのですが、吉弘氏の功績が認められ、管財人サイドからの推薦もあり、更生期間を終わらせた2004年、代表取締役社長となりました。

緊急時の処置として、吉弘氏は取締役や常務を経ずに社長に抜擢。
新生村本建設の舵取り役として組織の一新のために駆けずり回ります。吉弘氏は、社長が頂点のピラミッド企業ではなく、現場重視、顧客重視、上層部が社員のバックアップをする体制へと転換を図りました。現在、バブル期の規模から見れば縮小された村本建設ですが、社内のコミュニケーションと風通しを良くするという吉弘氏の考えを基に、顧客にしっかりと向かい合う中堅ゼネコンとして、徐々に業績を戻してきています。

村本建設とは?事業内容について解説

北海道から沖縄まで支店・営業所を持つ村本建設は、企画・設計から施工管理まで総合的に建設業を営むゼネコン。
マンション、病院、福祉施設などの建設。トンネルや橋、上下水道などのインフラ土木といった事業を、全国的に展開しています。土木関連には定評があり、トンネルや上下水道に関しては、高い評価を得ており、全国からの受注が相次いでいます。

村本建設では7割ほどが建築方面の事業。
昔から手掛けてきた官庁関係の仕事のノウハウがあるため、病院や福祉施設の仕事も多くなっています。村本建設が施工したマンションは関西を中心に、全国で見ることができます。

村本建設は倒産という轍を二度と踏まぬよう、堅実な経営にシフトしました。
それに対して、無理のない程度に新しい事業にも参入してゆくスタイルをとっています。全国区になった今も、本店は創業した奈良県にあり、同県を代表する企業のひとつとして知られています。

代表取締役社長村本吉弘氏は、奈良県にあるということを強みと考えています。
全国で事業を展開していながら、地元業者として奈良県での仕事を中心に置くことで、建設業界が厳しい時代にあって、足元を固める戦略を使うことができるのだそうです。

村本吉弘氏が日ごろ大切にしていること

村本建設は村本家の同族による経営が長く、倒産してしまった過去があります。
現村本建設の代表村本吉弘氏は、一族の一員として、ワンマンの色が濃かった旧態を改善し、社員が活躍するという体制をとても大切に感じているようです。会社の主役は直接顧客と接する営業と現場の社員であると考え、これをサッカーのフォワードに例えています。それらを事務職がバックアップし、社長は最後尾を守るゴールキーパーであればいいと言うのです。その結果、現場サイドからもいろいろな意見が出され、村本建設全体で意見を交換し合い、会社を押し上げてゆくこととなっているようです。

吉弘氏の改革精神は細かなところまで広がっています。
下請けなどの下部組織との交流も活発に行い、あらゆる方面からの意見やアイデアを汲み取ろうとしています。吉弘氏の思いは、協力会社への支援と関係を深めるための「パートナーシップ推進室」や、お客様と意見を交わす「はじめましての会」などの設置にも表れています。

また、社会貢献にも注力。
震災の被災地にヒマワリの種を蒔き勇気づけて、地域社会の発展に尽くすなど、「ひとと社会を創る」ことも行っています。この辺にも、吉弘氏の「人とのつながりが企業を成長させる」という考えが垣間見えるような気がします。「地図に残る仕事」といわれる建設業ですが、村本建設は人、地域、自然が一体となり、全体が成長し、永く残るという理念で活動しています。

サイト運営者の感想

村本吉弘氏が村本建設の社長に就任したのは2004年。
村本建設はまだ、会社更生の途中でした。会社としては瀕死の状態だったといえるでしょう。吉弘氏は暗黒時代にあった村本建設を継ぎました。村本一族としては社員から信用を失い、世間からは「助けてもらった会社」と冷たい視線をあびたことは想像に難くありません。

それに対して吉弘氏は腐らず、会社を再建するために、常に前を向いていました。
吉弘氏には、迷惑をかけた社員や世間にお詫びしたいという気持ちと、村本建設をここで終わらせるわけにはいかないというプライドがありました。会社がつらいとき、吉弘氏はスピード、タイミング、フレキシビリティの三語を社員に求めたそうです。これは今も村本建設の企業理念となっているのですが、迅速に行動し、絶好の時期を捉え、世の中の変化に対応する柔軟性を重視したといいます。これは企業のあり方でもあり、顧客の満足にも繋がる理念だと思います。「人と人の繋がりが会社の成長」とする吉弘氏らしいエピソードです。

会社情報

商号
村本建設株式会社(公式サイトへ)
所在地
〒543-0002 大阪市天王寺区上汐四丁目5-26
設立
昭和20年(前身の村本組は明治41年創業)
代表者
村本吉弘