こすが歯科医院

こすが歯科医院代表、小菅伊知郎氏に突撃インタビュー!

こすが歯科医院ってどんなところ?

こすが歯科医院

「こすが歯科医院」は府中駅から徒歩1分のところにある歯科医院です。

元々は一般的な歯科治療(虫歯、歯周病、神経などの治療)を行なっていましたが、開業以来なぜか「顎が痛い(顎関節症)」「身体が痛い(酷い場合、例えば線維筋痛症)」という患者が来院するようになり、当時、院長の小菅伊知郎先生はパニックに陥る事もあったそうです。そして、対応する能力をつけなければいけない状況になり、必要に迫られる形で、顎関節症の患者や身体の痛みを伴う患者(例として線維筋痛症)の口腔治療に造詣を深める事となります。

ここ最近では、もしかしたら世の中の役に立つのではないかという思いから、特許取得に向けて動き始めているとのことです。

ところで、線維筋痛症とは?

端的に言えば、線維筋痛症は全身に痛みが出る疾患です。脳が記憶しているという解釈もあるようです。

線維筋痛症の患者数は日本国内で推定200万人とされており、原因が未解明な難病です。線維筋痛症の原因は解明されていませんが、「噛み合わせ」や「顎のトラブル」からも発症に至る一つの要因として受け止められることもあるようです。さらに驚く事は、線維筋痛症の人の中には、顎関節症を患っている方が少なからず存在するという、少し怖い報告もありました。

その他にも、潜在的に顎関節症予備軍の人たちが歯科治療したことによって、顕在化する場合もあるようです。また、「顕在化した状態を顎のトラブルと診断できる歯科医は少ないのではないか。」と、小菅先生は彼の経験から語られます。
そんな難病でもある線維筋痛症ですが、小菅先生は、「歯科治療からも、改善に向けたアプローチの可能性があるのではないか」と想像した事もあるようでした。それが今に繋がっているといいます。

特許取得に向けて動いているとのことですが、どのような特許を狙っているのですか?

「顎ズレのセルフコントロール法」。これを具現化する特許を考えられたそうです。「それが世の貢献に繋がると嬉しいですよね」とのことでした。

線維筋痛症等の疾患が発症した結果、肉体に起きる一つの可能性として、顎がズレて首を適切な位置に(まっすぐというイメージで如何でしょう)保てなくなる、そんな捉え方をすることもあるようです。まっすぐに保てない状態なのに、無理してまっすぐの状態を作ろうとする。その時、筋肉の位置や動き方は上手く働かなくなり、結果として、身体のあちこちに痛みが生じている。
説明を受け、私共は以上のような理解をします。

そこで、小菅先生は、「左右の筋肉の位置や働きを同じ状態に戻せばいいんじゃないか?そして、それが簡易的あるいは容易にできれば、わずかかもしれませんが、痛みの抑制につながることを期待できる」と考えたそうです。その具現化のために、研究を重ねた結果、具現化の段階まできたそうです(2022年現在、特許申請中)。

これにより、歯科界では「顎ズレを治すことはできない」、「顎ズレの治療は難しい」という前提から、「臨床医にとって、挑戦する価値がある」という立ち位置に変わってほしい。更には、業界として患者のために研究開発が進んでほしい。
特許を取得することで、優秀な研究者たちが動くことを期待している、とのことでした。

どのような商品を開発するのか教えていただけますでしょうか?

上記の考えを反映した「マウスピース」。これをまずは健康グッズとして、始めたいと考えいてるそうです。

なぜ、歯科用器具ではなく「健康グッズ」なのか。その問いかけに、「実際の研究は大変だと思います。その道のりは遠いと思います。ところが、健康グッズなら、『今よりも軽くする状況を提供できる可能性がある』。その方が有効なのではないか。」そんな現実面から、結論を導いたそうです。

もしこれによって少しでも改善の傾向が見られれば、日常に平穏が戻ってくるはず。
「もっと良くなりたい!」という気持ちが生まれてくれれば、「もっと良くしてほしい!」という患者の声を聞いた歯科医の先生や大学の先生が、「治療法を研究しよう!」という気持ちになるかもしれない。そんな「きっかけ」になってほしい。研究者がその土俵にまずは乗ってほしい。

これが願いだそうです。
更には、このアイディアの具現には、自分では無理と考えたため人に任せたいという希望もお持ちのようでした。それは、「本業をおろそかにはできない」という想いが一番の理由のようでした。

小菅先生の考えは、いたって単純です。
「研究者を研究の土俵に乗せるためには”健康グッズ”が一番いいのではないか」
「歯科用器具の場合、認可が降りるには敷居が高い」
現在小菅先生の期待は、困っている人が気軽に手に取って少しでも身体が楽になる状況を思い出してほしい。これだけのようです。100%ではないことがわかっているので、健康グッズという形に落とし込んでだそうです。

そして、縁が彼の下に訪れたのか、商品(マウスピース)の開発自体は、小菅先生ではなく別の人がやる事になったそうです。小菅先生は技術を提供しているだけでした。ベンチャーの挑戦故に利益は求めていないそうです。つまり、「商品を販売したい!」という熱い思いを持った若者に任せているとのことでした。

「とにかく研究の土俵に乗ってほしい。研究の材料(ネタ)はあるに越したことはない。」
そのようにも語られていました。

この商品を開発するための研究のきっかけや大変だったことを教えてください。

「意外と思われるかもしれませんが、患者の悲しみや苦しみ、もしかしたら怒りかもしれません。もう一つは、私自身の肉体、精神にくる地獄から解放されたい、逃げ出す上の方法が研究の動機でした」
小菅先生は答えます。

当時、線維筋痛症に罹患したP医師がいました。知っている知識や技術を提供しても、結論を言えば、何をやっても上手くいかなかったそうです。ある日P先生は目覚め、独自の学説で自分の治療を歯科医にオーダーする時が来ます。小菅先生は、P先生の要求通り、彼の治療を行なっていたそうです。
「その頃は正直”地獄”でした」と小菅先生は語ります。

小菅先生は、P先生という線維筋痛症の患者さんの治療を彼の指示どおり治療するという歯科医にとっては苦しい方法を選びます。P先生の学説(治療方針)をもとに、P先生の指示で、毎週土曜日の夕方5時~朝の7時まで延々と治療し続けました。それはおよそ4年弱の期間でした。そしてP先生はみるみる回復して、P先生ご自身は、「線維筋痛症の患者を治したい」そんな希望を持たれます。
その時、小菅先生は、「当時の自分を振り返るとあまりにも足りなかったのかもしれません。」と述べられます。一時は、歯科医師と医師が一緒にこの疾患に対峙することを試みた時期もあったようです。ただ、人生いろいろです。別れの時が来ました。

ある時、P先生がテレビ出演されていたことを知ります。そのテレビ番組の中で、P先生ともう一人の先生が昔からタッグを組んで、線維筋痛症の治療を行なっているという内容の放送でした。
ショックを受けたのは、もう一人の先生が、小菅先生ではなく、Z先生(にしましょうか)だった事でした。何年にわたっての必死になって取り組んだ治療者の歴史を全て否定されたようで、複雑だったようです。

その時の感情を問いかけると、小菅先生は、「表現できない感情なのかな」と笑います。

そして、同時に彼は振り返ります。
「P先生の「なんとしても治るんだ」という迫力は、尊敬に値するものでした」。
それは小菅先生自身が変わる上ではとても貴重な体験だったそうです。だから、自分なりにできることをやろうと決め直したそうです。小菅先生は、一人で研究を行い、気がつくと特許を取得する段階まできたそうです。

「偶然ですよね」と彼はつぶやきます。その時の名残りで、P先生と小菅先生が一緒に組んでいるというネット記事を見て、P先生を求めて患者さんがこすが歯科医院を訪ねてくることもチラホラあるとのことです。

「今は線維筋痛症の患者を診ていらっしゃいますか?」興味を持ち尋ねます。
天井を見上げてゆっくりと小菅先生は語ります。
「ほんの少しね。何人かにしましょう。こんな表現でとどめたく思います(2022年5月時点)。社会復帰まで導きましたが、やはり大変です。それよりは、P先生とZ先生は学会で相当な数を緩解させたと報告されています。詳しくは存じ上げませんが、今は、P先生はZ先生とタッグを組まれているようですので、ネット検索を今一度されて訪ねられたほうがいい」と言われました。
報告としてお知らせします。

一人での研究はどうでしたか?

最初は、いろんな先生に師事を求めて行動したこともあるそうです。また、P先生と出会う前から何年にも渡り行動したそうです。しかし、小菅先生は謙遜しながら、「自分の能力がないせいか、当時、線維筋痛症疾患者に対しては臨床では芳しくなかった」と、寂しそうに返されました。それよりも、自分で様々な文献を読み込み、悩んで、さらに調べて、また悩んで、さらに調べて、また悩んで…という繰り返しによって、徐々に何かを感覚的に掴んだようでした。
気がつくと、こすが歯科医院では独自の方法という評価を受ける治療法に行き着いたそうです。その事を本人に尋ねると、「教科書通りですよ」と笑って返されます。同時に、改善された患者さんが多くいる。それで十分でしょう。と彼は言います。

そして、大事なことは、トラブルは少ないに越したことはない、とも語られました(一般的には、線維筋痛症は原因が未解明な難病である分、なかなか改善されずトラブルになることも多い)。そういう点も、小菅先生の地道な経験や努力が教えたことなのでしょうか。

今後はこの商品をどのような人に使っていただきたいですか?

「身体が不調だなと思う人」と答えます。
「線維筋痛症の人は?」と問いかけたら、「効く人もいるけど、難しいよね」と返されました。ただ、サンプリング(小菅先生は関係なし)も行われているようですので、その記事を見つける事があれば、ぜひ参考にされてください、との事でした。

効果があった人は、是非専門医にその思いを訴えてほしい。それが研究をする動機になって、結果として業界の研究開発が進んでくれたら嬉しいと願っているそうです。ちなみにベンチャーですので、この商品から小菅先生への利益は一切ない、との事でした。
熱い想いをもった若者に任せ、彼らにビジネスとして羽ばたいてくれれば、いいんじゃないの。彼らは利益、歯科業界は患者のための新しい研究、小菅先生としては、同じ医療に向かう仲間と出会えれば、それでいいんじゃないの。

そんなふうに語られていました。

こすが歯科医院様の今後の展望を教えてください

これからも、変わらず「急がず」「ゆっくり」「確実に」治療していきたい。やることはこれまでと変わりません。患者さん一人一人に真剣に向き合い、最善を尽くしていきたいです。
そのように話してくれました。

歯科クリニックの運営に専念する顔とは別に、お人柄を紹介したく、注目社長として取り上げてみました。新しい可能性を問いかけたい院長のご苦労を皆様はどうお感じになられたでしょうか。何かのご参考になれば幸いです。

以上、取材でした。

こすが歯科医院概要

商号 こすが歯科医院
所在地 東京都府中市府中町1-8-13 村田ビル2F
医院長 小菅伊知郎
設立 2000年4月1日
公式サイト https://oralclinickosuga.com/
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佐藤良子

都内中心に活動中のフリーライターです。趣味は読書と食べ歩き。

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