金田直己はどんな人物?日韓政財界への影響や実績について調査!

2022年現在、私たちが生きていくうえで重要視されているのは、「情報」であると考えられています。
例えばお買い物をする時、以前は実店舗に買いにいく事がほとんどでしたが、今はオンラインショップが充実化し、多くのものをインターネット上で手に入れることができるようになりました。
SNSも分かりやすい例かもしれません。世界中のSNSユーザーとのやり取りはもちろん、商品の口コミや興味を持っている話題など、欲しい情報をその場で手に入れることができます。

このように、情報のやり取りのみで多くの作業ができるようになるような社会を「情報化社会」といいますが、この情報化社会が進んだ背景として、コンピュータや情報通信の発達があります。もちろん、情報は日々進化していくものですから、それらに対応するため、私たちは「情報技術(IT)」というものを発展させ続けていくことが必要とされます。

そこで今回は、日本の情報化に尽力しただけではなく、在日韓国人に対してIT研修を行い、日韓関係の橋渡し役として大きく貢献した金田直己さんという人物について、独自調査を行いました。
情報化初期の日本でどのようにしてIT技術を広めていったのか、その背景や課題にも迫ります。

金田直己さんについて

金田直己さんは、自身で経営している事業の傍ら、日韓政財界において両国間の懸け橋となる役割を務めました。日韓政財界とのネットワークには40年以上(2007年当時)の歴史がありますが、金田さんは、自身が在日韓国人であることから、日韓両国の経済人と官界に広い人脈を持っていました。その中でも、先輩・知人・友人との交友関係を築く中で、韓国と中国に自らの活動の場をつくり、ワシントンにも多くの人脈を形成したという実績を持っています。

プロフィール

名前(韓国名 / 日本名) 金徳吉 / 金田直己
読み キム・ドギル / かねだなおき
性別 男性
出身地 大阪府

人物像

金田直己さんは在日韓国人2世であり、1946年に大阪で誕生しました。大学時代はソウル大学(工学部)への留学と同志社大学(法学部)へ入学し、幅広い分野で学問を修めました。
1966年に父が他界してからは、事業を継承し経営者としての道を歩み始めます。

経営者としては、「小池一夫劇画村塾株式会社」などの6社を経営するほか、日韓経済協会などで20年以上活動しました。自身の生い立ちや経験を大きなビジネスチャンスに変えていったことから、課題解決に向けた行動力と実績を持つ人物であることが伺えます。

金田直己さんが行った事業

経営者として活躍する金田直己さんですが、その一方で、日韓関係の橋渡し役となる事業に対しても積極的に取り組んでいました。ここでは、その一部についてご紹介します。

在日同胞青年IT研修

この研修は韓国の三宝コンピュータと日本のAISが主催したもので、正式名称を「在日同胞青年IT研修」といいます。
この研修の目的は、「日韓のIT産業交流促進」「在日同胞青年のIT人材育成」で、在日韓国・朝鮮人と日本国籍取得者の若者30人を対象に、ソウルにて6ヶ月の期間を設け、最先端のソフト技術開発を教えるというものでした。また、現地の生活費のみで参加することが可能で、授業料に関しては全額免除で研修を受けることができたそうです。

研修では、IT技術のほかに韓国語や歴史、文化なども学びます。そして、研修後には資格試験を受けることができ、韓国と日本の両方で就職活動を行うことが可能になります。
当時のIT産業における日韓の人材交流では、「韓国のエンジニアを教育したのちに日本に就職してもらう」というような事業がすでにスタートしていましたが、今回のように在日韓国人たちを対象にしたものは、金田さんが行ったIT研修が初めてでした。

この在日同胞青年IT研修は大きな反響を呼び、翌年2003年に第2回と第3回が開催され、日韓IT企業の市場拡大に大きく貢献しました。2001年11月8日に掲載された新聞によると、金田さんは「近い将来、韓国と日本のIT企業で、中国進出の戦術を練るチームを作りたい」という発言を残していたことから、広い視野を持って事業を展開していたことが分かります。

KINジャパン

KIN(コリアITネットワーク)ジャパンは、日韓企業間のITビジネス支援を掲げて2002年に発足されました。
KINジャパンは、韓国情報通信部と傘下機関である韓国ソフトウェア振興院の支援によって設立され、日韓の情報交換の場となりました。また、日本が韓国のITに接近する動機を作り経済効果もあったことから、IT関連の標準化と日韓企業の市場拡大へ向けた取り組みに大きく貢献したということも伺えます。

金田直己さんの想い

金田直己さんは、自身が行っている日韓交流事業について、とある新聞記事でこのような言葉を残していました。

「率直に言って、ビジネスには繋がらない。しかし、人間は生きる上での哲学とミッションが求められる。いまは東アジアの平和構築と人的交流を行う使い走りが何より優先している。私にとって、在日組織や社会に寄与する度合いが少ないと自覚しているが、組織ではなく個人として自分を活かすことでこれからも幅広く動きたい」

在日韓国人としての自分自身を活かすこと、そして、未来を担う若者たちが、自らの出自に認識と誇りを持つ活路を見いだせるよう、確かな想いを胸に事業に取り組んでいることが分かります。

まとめ

以上、金田直己さんやIT研修の詳細について行った調査のまとめでした。

日本のトップクラスのIT技術と韓国の世界トップのテストベッド(試験用の通信網やサーバー群)の両方を研修で学ぶことができるのはめったにない機会ですし、また、その研修が日韓関係の橋渡しにもなるのはとても素晴らしいことだと思います。

2022年現在、世界全体でグローバル化が進んでいるものの、まだまだ課題は残されています。今の私たちに必要なのは、歴史や問題を知ること・理解すること、そしてお互いが歩みよることではないでしょうか。
今回は過去の新聞記事をもとに調査を行いましたが、現在の活動についても調査して新たな発見があれば、随時追記していこうと思います。

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